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リハビリと禁忌について [病気で心がけること]

閉塞性動脈硬化症のリハビリは、食事と運動です。


■ 禁忌

重症度によって異なりますが、リハビリの一番の禁忌となるのはタバコでしょう。血行の改善にとっておおきな妨げになるからです。

また、症状の出ている足は、深爪や外傷も治りにくいと覚えておいてください。そうしたことから、皮膚・爪の清潔を保つことを心がけて、靴も大きさの合った、むれないものを履かせるようにします。正座や長時間起立などはもってのほか。下肢の循環を阻害する姿勢なので、絶対に避けましょう。


以下は、重症度による治療とリハビリです。数字が大きいほど重症です。

Ⅰ度
 動脈硬化危険因子の管理(禁煙も含む)および薬物療法

Ⅱ度
 薬物療法に加えて運動療法を行い、血流をよくする血行再建術が必要かどうか検討します。

ⅢまたはⅣ度
 積極的に血行再建術を行うよう検討し、これができないときは、新しい血管をつくりだす血管新生療法も考えます。


■ 食事

栄養面から、食事については脂肪分やコレステロールといったものの多く含まれる食べ物は極力避けます。塩分の摂取量を減らすと、血管に負担をかけないで済みます。


■ 運動

閉塞性動脈硬化症の運動療法は、主に「歩く」ことです。太い血管が 狭くなったり 詰まったりすると、血液の流れが悪くなります。歩行時にふくらはぎなどの筋肉が痛くなるので歩きにくいと思います。しかし、無理のない距離を「歩く」ことで周囲の細い血管が発達していきます。血液の流れが改善するにつれ、もっと長い距離を歩くことができるようになります。

運動療法には、医療機関で行う「監視下運動療法」と、医師の指導のもとに自宅で行う「在宅運動療法」とがあります。どちらにしても、医師のアドバイスが欠かせませんが、本人の頑張りがなによりも大切です。リハビリのメニューは次のようになります

 ・1回30分程度、1日2回で毎日行う。
 ・最低でも1日30分、週3回は行うこと。
 ・寒い日は、暖かい屋内で行うこと。


歩行運動を毎日続けていくと、側副血行路が発達して、血液の流れが改善されていきます。


閉塞性動脈硬化症での初期に(Ⅰ度)に当てはまる場合、毎日の生活のでいくつかのことに気を付けます。血行の回復には、手足が冷えないように保温に気をつけること。また、長時間立ち続けることや、しゃがみ込む事、正座をしたりする体勢は病気を進行させてしまいます。

室内の温度設定は23度から25度。安定して快適な温度設定が良いのです。また常に、外傷には気を付けることです。皮膚の手入れをしたりすることで、脚を清潔に保ちます。

こうしたことを徹底して、手足などの血管には、極力負担が掛からないに注意します。

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症状から調べる病気とその原因

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  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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