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足の切断は、どこから? [治療法]

「閉塞性動脈硬化症」をWikiで調べると次のように説明されています

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主に下肢の、主に大血管が慢性に閉塞することによって、軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気である。
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掻い摘んで言えば、「足に血液が届かなくなって、細胞が壊死していく病気」ということになります。症状は、4つの段階に分けられています

Fontaine 1度(もっとも軽症)
 下肢の冷感や色調の変化

Fontaine 2度 間歇性跛行(かんけつせいはこう)
 数十から数百m歩くと痛みのため歩行継続不可能になる症状。
 なお、腰部脊柱管狭窄症でもみられるため鑑別が必要。

Fontaine 3度
 安静時疼痛

Fontaine 4度(もっとも重症)
 下肢の壊死、皮膚潰瘍。
 糖尿病などによる末梢神経障害がない限り、患者は激痛を訴える。
 その他の症状として、陰萎がある。


初期のうちは、足が冷たくなって色が変わってきます。そのうち歩くだけで痛くなって、やがてじっとしていても疼きを感じるようになります。

そのまま病状が進行すると、細胞がどんどん死んでいき、足を切断しなくてはいけない事態に陥ります。なるべく早い段階で病気を発見しないと、非常にマズイ事態に向かいます。


治療も、症状に合わせて4つの段階があります。初期ならば運動療法。次いで薬物療法です。薬物療法は、全ての治療と併用することがあります。その先には血管内治療。これは、動脈硬化によって狭くなった血管を拡げて、血液の流れを改善させる治療です。さらには、バイパス手術があります。


あまり聞きたくない情報かもしれませんが、バイパス手術が成功しなかった場合。病状の進行が止まらないとなると、「切断」の手術が現実味を帯びてきます。


問題は、切断する範囲です。
例えば、足の先が黒ずんでしてるとすると、素人目ではそこだけ切ればよさそうに思えます、100歩譲っても、「足先の半分までいきのかも」という見方です。

ところが実際の壊死はもっと進んでいるので、切断の範囲は、さらに上になります。

 「足首でしょうか?」
 「膝から下が、無くなります・・・」


100%そうなるとは言い切れませんが、可能性は濃厚です。

その理由は、詰まっている血管よりも足先側で切断しても、キズが治らないからです。下手な部分で切ってしまうと、悪化したり、感染するリスクがあります。

もちろん、診断や治療技術は、医者によって開きがあります。
治療を受けている病院に納得いかないようならば、セカンドオピニオンも検討べきかもしれません。


タグ:足 切断
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病気情報
症状から調べる病気とその原因

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  1. 閉塞性動脈硬化症ガイドライン
  2. 下肢閉塞性動脈硬化症の看護
  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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