閉塞性動脈硬化症の悪化段階 [治療法]
■ 閉塞性動脈硬化症の悪化段階
閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化によって引き起こされる恐い病気です。血液の流れが悪くなって、手先や足先へ栄養や酸素を足りなくなり、手足にさまざまな障害が現れてしまいます。最終的には壊死にいたることも。
そんな閉塞性動脈硬化症ですが、ある日突然おこるものではありません。
少しずつ段階的に症状が進んでいき、ついに発症ということになるのです。
発症の手始めは「動脈硬化」。
ご存知でしょうが、動脈硬化というのは、血管にコレステロールなどがたまることで、血管内部が狭くなる「狭窄(きょうさく)」や、血管が詰まる「閉塞(へいそく)」が起こる状態です。動脈硬化の原因もさまざまですが、もっともなりやすいのが生活習慣病。糖尿病や高血圧や高脂血症ですね。
次におこるのが「臓器障害」。
動脈硬化は血液の流れを邪魔する症状なので、血管の先にある臓器もただではすみません。冠動脈に動脈硬化が起これば、心臓への栄養や酸素が滞るので、狭心症や心筋梗塞を起しやすくなります。頸動脈や脳動脈に動脈硬化が起これば、脳に栄養や酸素を送るのが困難になるので、「脳梗塞」になります。
そして足の動脈硬化に。
臓器ではなく、足の先に栄養や酸素を送る血管もあります。そこに動脈硬化が発生しておこる障害こそが「閉塞性動脈硬化症」という病気なのです。
・ 閉塞性動脈硬化症の運動療法
よく、太い血管は高速道路に例えられます。道路が壊れたり車が事故をおこせば、その道路は渋滞を招いて物流が滞り、社会生活に不便が生じます。
血管が狭くなる狭窄や、詰まってしまう閉塞は、交通渋滞のようなもの。血液の流れが悪くなり、カラダに支障をきたします。道路と違うところは、カンタンには治らないところ。業者に「3日以内に治して」と発注することは不可能です。
初期の段階で正しい治療を行わないと、歩けないどころか切断の憂き目にあう可能性すらあるのです。まだ軽い状態であっても、歩くと筋肉が痛くなるので歩行に支障を来します。
そんな閉塞性動脈硬化症の運動療法といえば、ずばり「歩行」です。
歩きにくいのたしかなのですが、カラダを動かす基本は歩行です。
人間の体は使うことで発達するように作られてます。つまり「無理のない距離を歩く」ことで、周囲の細い血管が発達し、血液の流れが改善していくのです。そしてやがては長い距離さえ歩くことができるまで回復していきます。
運動療法には、医療機関で行うものと、自宅で行うものとがあります。どちらかというと、指導員のいる医療機関で行うほうが、回復が早いようです。やはり個人では自分に甘えてしまうのでしょうか。
閉塞性動脈硬化症の運動療法は、主に「歩く」こと。自宅でがんばるなら次のことを守って、正しく歩いて回復させましょう。
● 運動のポイント
・1日2回、1回30分程度。
・毎日行うのが理想的。
・最低でも1日30分、週3回は行うこと。
・寒い日は屋外でなく屋内で行う
病気情報閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化によって引き起こされる恐い病気です。血液の流れが悪くなって、手先や足先へ栄養や酸素を足りなくなり、手足にさまざまな障害が現れてしまいます。最終的には壊死にいたることも。
そんな閉塞性動脈硬化症ですが、ある日突然おこるものではありません。
少しずつ段階的に症状が進んでいき、ついに発症ということになるのです。
発症の手始めは「動脈硬化」。
ご存知でしょうが、動脈硬化というのは、血管にコレステロールなどがたまることで、血管内部が狭くなる「狭窄(きょうさく)」や、血管が詰まる「閉塞(へいそく)」が起こる状態です。動脈硬化の原因もさまざまですが、もっともなりやすいのが生活習慣病。糖尿病や高血圧や高脂血症ですね。
次におこるのが「臓器障害」。
動脈硬化は血液の流れを邪魔する症状なので、血管の先にある臓器もただではすみません。冠動脈に動脈硬化が起これば、心臓への栄養や酸素が滞るので、狭心症や心筋梗塞を起しやすくなります。頸動脈や脳動脈に動脈硬化が起これば、脳に栄養や酸素を送るのが困難になるので、「脳梗塞」になります。
そして足の動脈硬化に。
臓器ではなく、足の先に栄養や酸素を送る血管もあります。そこに動脈硬化が発生しておこる障害こそが「閉塞性動脈硬化症」という病気なのです。
・ 閉塞性動脈硬化症の運動療法
よく、太い血管は高速道路に例えられます。道路が壊れたり車が事故をおこせば、その道路は渋滞を招いて物流が滞り、社会生活に不便が生じます。
血管が狭くなる狭窄や、詰まってしまう閉塞は、交通渋滞のようなもの。血液の流れが悪くなり、カラダに支障をきたします。道路と違うところは、カンタンには治らないところ。業者に「3日以内に治して」と発注することは不可能です。
初期の段階で正しい治療を行わないと、歩けないどころか切断の憂き目にあう可能性すらあるのです。まだ軽い状態であっても、歩くと筋肉が痛くなるので歩行に支障を来します。
そんな閉塞性動脈硬化症の運動療法といえば、ずばり「歩行」です。
歩きにくいのたしかなのですが、カラダを動かす基本は歩行です。
人間の体は使うことで発達するように作られてます。つまり「無理のない距離を歩く」ことで、周囲の細い血管が発達し、血液の流れが改善していくのです。そしてやがては長い距離さえ歩くことができるまで回復していきます。
運動療法には、医療機関で行うものと、自宅で行うものとがあります。どちらかというと、指導員のいる医療機関で行うほうが、回復が早いようです。やはり個人では自分に甘えてしまうのでしょうか。
閉塞性動脈硬化症の運動療法は、主に「歩く」こと。自宅でがんばるなら次のことを守って、正しく歩いて回復させましょう。
● 運動のポイント
・1日2回、1回30分程度。
・毎日行うのが理想的。
・最低でも1日30分、週3回は行うこと。
・寒い日は屋外でなく屋内で行う
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