症状と原因のまとめ [閉塞性動脈硬化症の症状]
■ 閉塞性動脈硬化症
あらためて、症状と原因のまとめです
動脈硬化により動脈の内側(内腔といいます)が細くなることで、その動脈がうけもっている領域の血流が悪化する病気です。
一般に障害される場所は、腹部大動脈とそれに続く下肢(脚部)の動脈です。動脈硬化のなかでも粥状硬化といわれる変化がおこり、動脈が慢性に細くなっていきます。
初期の症状は、下肢、とくに足先の冷たい感じやしびれがおこります。足先が冷たく感じられ、皮膚の色は蒼白か紫色になります。足背の脈が弱くなったり、脈が触れないことさえあります。右か左のどちらか一方の足から始めるので、両足を比べることで差がはっきりわかります。
症状はゆっくり進行していきます。
はじめは表立った症状がないのですが、やがて下肢の筋肉が血行障害で痛むようになります。とくに筋肉を使うと血行障害がおこりやすくなるので、歩行中に下肢が痛んで、歩けなくなることもあります。
立ち止まって休めば血行障害が改善されて痛みがとれてますが、しばらく歩くけば再び痛みだします。この症状が間欠性跛行であり、この病気の特徴の1つとなってます(背骨や下肢の神経障害でも似た状態がでます)。動脈の狭細化が進むほどに血行障害の程度が増していき、歩ける距離もだんだんと短くなっていきます。
血液循環が悪くなり、足先の皮膚の傷が多くなっていくと、皮膚が破れて黒い深い傷となり、潰瘍に発展することがあります。これは激しい痛みを伴い、きわめて治りにくくなります。傷も足の指先から足部、下肢かしへと拡大していきます。ときには皮下組織や筋肉まで脱落し、骨が露出することもあります。この状態を下肢壊疽といいます。
壊疽になると、強い痛みが続いて発熱します。そのまま放置すると全身が衰弱して死に至ります。
■ 原因は?
起こりやすい年令と性別は、50~70歳の男性です。女性の割合は少なく全体の8~10%にすぎません。
ヘビースモーカーや糖尿病のある人に発症しやすい傾向があります。下肢の血流が障害されることから、症状は足に出ますが、発症から3年が経過すると、およそ半数の人が状態を悪化させます。
通常、細くなる動脈の範囲は短くなってます。その一部で動脈内径が大きくなり、動脈瘤を併発する場合もみられます。閉塞性動脈硬化症の基本は動脈硬化です。なので、他の動脈硬化性の病気もしばしば併発します。
心臓
狭心症 心筋梗塞
脳
脳梗塞
腹部大動脈
腹部大動脈瘤
どれもこれも重度であり致命的な病気ですね。閉塞性動脈硬化症は、しばしば以上のような疾患を合併します。硬化症自体も難治性や進行性です。長きにわたって苦しめることが多く、最終的には合併症によって死亡してしまいます。60歳以下で発病した場合は、5年の生存率は73%といわれています。
病気情報あらためて、症状と原因のまとめです
動脈硬化により動脈の内側(内腔といいます)が細くなることで、その動脈がうけもっている領域の血流が悪化する病気です。
一般に障害される場所は、腹部大動脈とそれに続く下肢(脚部)の動脈です。動脈硬化のなかでも粥状硬化といわれる変化がおこり、動脈が慢性に細くなっていきます。
初期の症状は、下肢、とくに足先の冷たい感じやしびれがおこります。足先が冷たく感じられ、皮膚の色は蒼白か紫色になります。足背の脈が弱くなったり、脈が触れないことさえあります。右か左のどちらか一方の足から始めるので、両足を比べることで差がはっきりわかります。
症状はゆっくり進行していきます。
はじめは表立った症状がないのですが、やがて下肢の筋肉が血行障害で痛むようになります。とくに筋肉を使うと血行障害がおこりやすくなるので、歩行中に下肢が痛んで、歩けなくなることもあります。
立ち止まって休めば血行障害が改善されて痛みがとれてますが、しばらく歩くけば再び痛みだします。この症状が間欠性跛行であり、この病気の特徴の1つとなってます(背骨や下肢の神経障害でも似た状態がでます)。動脈の狭細化が進むほどに血行障害の程度が増していき、歩ける距離もだんだんと短くなっていきます。
血液循環が悪くなり、足先の皮膚の傷が多くなっていくと、皮膚が破れて黒い深い傷となり、潰瘍に発展することがあります。これは激しい痛みを伴い、きわめて治りにくくなります。傷も足の指先から足部、下肢かしへと拡大していきます。ときには皮下組織や筋肉まで脱落し、骨が露出することもあります。この状態を下肢壊疽といいます。
壊疽になると、強い痛みが続いて発熱します。そのまま放置すると全身が衰弱して死に至ります。
■ 原因は?
起こりやすい年令と性別は、50~70歳の男性です。女性の割合は少なく全体の8~10%にすぎません。
ヘビースモーカーや糖尿病のある人に発症しやすい傾向があります。下肢の血流が障害されることから、症状は足に出ますが、発症から3年が経過すると、およそ半数の人が状態を悪化させます。
通常、細くなる動脈の範囲は短くなってます。その一部で動脈内径が大きくなり、動脈瘤を併発する場合もみられます。閉塞性動脈硬化症の基本は動脈硬化です。なので、他の動脈硬化性の病気もしばしば併発します。
心臓
狭心症 心筋梗塞
脳
脳梗塞
腹部大動脈
腹部大動脈瘤
どれもこれも重度であり致命的な病気ですね。閉塞性動脈硬化症は、しばしば以上のような疾患を合併します。硬化症自体も難治性や進行性です。長きにわたって苦しめることが多く、最終的には合併症によって死亡してしまいます。60歳以下で発病した場合は、5年の生存率は73%といわれています。
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