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閉塞性動脈硬化症ガイドライン [病気で心がけること]

■ 閉塞性動脈硬化症ガイドライン


閉塞性動脈硬化症(ASO)とは、主に足(下肢)におこる症状です。

動脈硬化が起こって、狭くなったり詰まったりすると、足を流れる血液が不足します。足の末端の血液がいかなくなることによって、痛みを伴う歩行障害が起きる血管病です。

重症にあると、足を切断しなければならない場合もある、とても怖い病気です。

各医療団体では、この病気に関するガイドラインを用意しています。始めて耳にする方のために、親切に説明しているサイトのほか、医療従事者のための、治療方法指針などもあります。

必要に応じて、一読してみてください


足の血管病 閉塞性動脈硬化症
(財団法人循環器病研究振興財団)

末梢閉塞性動脈疾患の治療ガイドライン
(日本循環器学会)


PADの新しい診断治療ガイドライン

慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)について


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リハビリと禁忌について [病気で心がけること]

閉塞性動脈硬化症のリハビリは、食事と運動です。


■ 禁忌

重症度によって異なりますが、リハビリの一番の禁忌となるのはタバコでしょう。血行の改善にとっておおきな妨げになるからです。

また、症状の出ている足は、深爪や外傷も治りにくいと覚えておいてください。そうしたことから、皮膚・爪の清潔を保つことを心がけて、靴も大きさの合った、むれないものを履かせるようにします。正座や長時間起立などはもってのほか。下肢の循環を阻害する姿勢なので、絶対に避けましょう。


以下は、重症度による治療とリハビリです。数字が大きいほど重症です。

Ⅰ度
 動脈硬化危険因子の管理(禁煙も含む)および薬物療法

Ⅱ度
 薬物療法に加えて運動療法を行い、血流をよくする血行再建術が必要かどうか検討します。

ⅢまたはⅣ度
 積極的に血行再建術を行うよう検討し、これができないときは、新しい血管をつくりだす血管新生療法も考えます。


■ 食事

栄養面から、食事については脂肪分やコレステロールといったものの多く含まれる食べ物は極力避けます。塩分の摂取量を減らすと、血管に負担をかけないで済みます。


■ 運動

閉塞性動脈硬化症の運動療法は、主に「歩く」ことです。太い血管が 狭くなったり 詰まったりすると、血液の流れが悪くなります。歩行時にふくらはぎなどの筋肉が痛くなるので歩きにくいと思います。しかし、無理のない距離を「歩く」ことで周囲の細い血管が発達していきます。血液の流れが改善するにつれ、もっと長い距離を歩くことができるようになります。

運動療法には、医療機関で行う「監視下運動療法」と、医師の指導のもとに自宅で行う「在宅運動療法」とがあります。どちらにしても、医師のアドバイスが欠かせませんが、本人の頑張りがなによりも大切です。リハビリのメニューは次のようになります

 ・1回30分程度、1日2回で毎日行う。
 ・最低でも1日30分、週3回は行うこと。
 ・寒い日は、暖かい屋内で行うこと。


歩行運動を毎日続けていくと、側副血行路が発達して、血液の流れが改善されていきます。


閉塞性動脈硬化症での初期に(Ⅰ度)に当てはまる場合、毎日の生活のでいくつかのことに気を付けます。血行の回復には、手足が冷えないように保温に気をつけること。また、長時間立ち続けることや、しゃがみ込む事、正座をしたりする体勢は病気を進行させてしまいます。

室内の温度設定は23度から25度。安定して快適な温度設定が良いのです。また常に、外傷には気を付けることです。皮膚の手入れをしたりすることで、脚を清潔に保ちます。

こうしたことを徹底して、手足などの血管には、極力負担が掛からないに注意します。

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あなたの足のタコは、本当にタコ? [病気で心がけること]

■ あなたの足のタコは、本当にタコ?


すでに動脈硬化症になっている人が、それと気付かずに事態を悪化させてしまうことがあります。


・糖尿病患者の場合

「タコ」だと思っていた固まりが、実はタコではなかったというケースがあります。そのタコの正体は、閉塞性動脈硬化症による「皮膚潰瘍」であるというオチです。気づかないで放っておくと、病状が進行して足を切断しなくてはならない危険があります。

・糖尿病の合併症神経障害の場合

神経障害が発症していることから、潰瘍ができていても痛みを感じることがありません。痛くないから気にならない、そうして症状が重症化していきます。これも、発見が遅れれば疾患が重篤になりやすい。最悪、足を切断することになります。

・動脈硬化症が進行

すでに動脈硬化症が進行している場合、硬化した患部などが圧迫をうけ潰瘍化すると、一見、タコのような状態になります。逆に、「変なタコがある」ということで診断をうけたことから、動脈硬化が発見されることもあります。


上記のことから、糖尿病患者は足の角質化をタコと思い込まないことです。
タコを見つけたら専門医に見せることが初期対策になります。

糖尿病にかかると足の感覚がなくなることが多いために、壊疽がどんどん進んでいきます。
壊疽とは、細胞が死んでしまった状態です。症状が重くなるほど、治療をしても元の状態に戻すことが困難となります。壊疽もそうですが、なんらかの異常をみつけたら早期に専門医を受診するのが重要です。

ちょっとした怪我であっても、潰瘍などの思い症状にまで進行してしまいます。


■ そこで・・・足のチェックポイント!


 ・おかしな傷跡はないか
 ・角質化が進んでいる部分はないか
 ・体液が染み出しているような箇所はないか
 ・おかしなにおいのする箇所はないか

毎日、足の状態を観察して、自分でもケアすることが重要です。

タコや魚の目、ちょっとした擦り傷などはありませんか。こうした事態の原因は、合わない靴を履いているからかもしれません。まずは足元から。あなたの足にピッタリ合った、無理のない靴を選ぶようにしましょう。


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怖い壊死と壊疽 その違いは? [病気で心がけること]

■ 閉塞性動脈硬化症だけじゃない「壊疽」 


生体の一部の組織や細胞が死ぬことを、壊死(えし)といいます。閉塞性動脈硬化症は血液などの栄養が、細胞に届かなくなるので、やがて、それぞれの細胞が壊死してしまうのです。

そして、壊死に次いておこるのが壊疽です。壊死に陥った組織が、腐敗菌の感染によって腐敗、黒変して悪臭を放つようになった状態です。

閉塞性動脈硬化症を発症していなくても、壊疽はおきます。
ほんのちょっとだとしても、足の傷などがあれば、起こる危険を孕んでるんです。

傷に細菌が感染して、そこが化膿すると、皮膚から皮下組織なでの細胞が死んで腐ってしまうことがあります。そこで治ってしまえばいいのですが、壊疽が進むと、カイヨウになったり、最悪、骨まで腐ってしまう可能性があります。

ほとんどのケースで、壊疽は足の先から始まります。やがて足の全体に広がっていき、さらには膝の下ぐらいまで広がっていくのです。
身体の中で壊疽の起こりやすい体の場所は、「足」です。
足のうら、足の甲、かかと、足の指、足のつめの回り、足の指の間。足の色々なところから発症します。黒いアザのようになったり、濃い紫色のようなところを見つけたら、壊疽を疑ってください。

治療が遅れてしまうと、外科手術で切断しなければなりません。悪化すると、足や足の指などの切断にいたることもあります。早期の発見と治療が大切です。


タグ:壊死 壊疽
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日常生活で注意したいこと [病気で心がけること]

閉塞性動脈硬化症は、血液の流れが悪くなる病気です。足の血管の動脈硬化が進んでいき、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなるのです。血液の流れが悪くなるので、歩くときに足のしびれや痛み、冷たさを感じます。病気がひどくなると、安静にしていてもこうした症状が現れることがあります。

もしも身近な人が閉塞性動脈硬化症になってしまったら、日常生活で注意することが、多くなります。



禁煙の厳守
たばこに含まれるニコチンは、毒性の強い物質です。しかも、血管を収縮させる作用を持ちます。また、血液中の中性脂肪を増加させるので、高血圧や動脈硬化の原因となります。
「ストレスの解消だ」と言って喫煙を続ける人がいますけど、閉塞性動脈硬化症の患者にとっては、「百害」の習慣です。1利もありません。


足の保温・保護・清潔
身体が冷えれば、足の血管はさらに収縮して、血液の循環は悪くなります。靴下や足袋、電気毛布を使用して保温に努めましょう。お風呂に入ることも、血行の改善に役立ちます。電気あんかや湯たんぽは低温やけどを起こすことがあります。足に直接あたらないよう、タオルでくるむなど、間接的に当たるようにします。

傷や皮膚病をつくるのも、よくありません。正常な血流を邪魔して、潰瘍になることがあります。同じ意味で、爪を切るときも、深爪をしないようにします。

寒いときはもちろん、暑い季節でも素足はやめます。靴下を履いて、足の保護を心掛けてください。靴も、緩めのものを選びます。足先のきつくないものを履いてください。足はいつでも清潔に。水虫などの皮膚病にかからないようにします。


歩行
閉塞性動脈硬化症になった身体は、主な動脈がつまったり、細くなっています。歩くことによって、それ以外の血流を増やし血行を改善させます。歩くと足に痺れを感じますが、症状が現れる一歩前で休みます。歩く・休むを繰り返しながら、散歩をしてください。痛みを押しての歩行は、逆効果です。


水分の摂取
水分が足りないと血液が濃くなります。血液が濃くなると、流れが悪くなって血管をつまりやすくします。高齢になるほど、脱水状態になりやすいので、夏場や運動の後は水分を多めにとることが大切です。

1日の水分補給の目安は?

 800ml~1000ml以上




動脈触知について
血栓が末梢の動脈につまったり、血管が再閉塞を起こすと、血の流れが悪くなります。どんなに心臓ががんばっても血液が末端まで行き届くかなくなっていきます。こうなると、足の冷感やしびれが起こり、皮膚の色も悪くなることがあります。血流を確かめる意味で、1日に1回は、脈の触れを確認し、足の状態を観察しましょう。脈の触れない方は、皮膚の色や皮膚温、傷の有無などを観察します。

足の触知(脈を取る)のは次の場所です。


足背動脈(足先の甲)
 手の指三本を、足背動脈にあてて調べます。
 左右差を知るために、両側同時に触れます。

後脛骨動脈(足首の、ややアキレス腱側)
 左足の場合、患者の左側に立ち右手で調べます。
 場合によって両側同時に触れて左右差を調べます。


そのほか、膝窩動脈(膝上の後ろ側)でも脈が測れます。膝のウラの柔らかい部分を動脈が走っています。自分でもできないことはないですが、誰かに測ってもらわないと難しい場所です。


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症状から調べる病気とその原因

最近の閉塞性動脈硬化症記事

  1. 閉塞性動脈硬化症ガイドライン
  2. 下肢閉塞性動脈硬化症の看護
  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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