前回、出てきたことば「高脂血症」について、少し説明します。
「高脂血症」とは、血液中に溶けている脂質の値が必要量よりも異常に多い状態をいいます。
高脂血症は 「静かなる病気(silent disease)」 ともいわれていて、血中脂質が異常に増加しても、ほとんど自覚症状がありません。
自覚症状がないということは、気がついたときには、症状(状態?)が進行している可能性が高いということです。
血中脂質にはコレステロール、リン脂質、中性脂肪、遊離脂肪酸などがあります。
血液中に多い脂質の種類によって、高脂血症のタイプは決まってきます。
1.総コレステロール値が高いタイプ
2.中性脂肪値が高いタイプ
3.両方の値が高いタイプ
血中脂質が高い状態が続くと、狭心症や心筋梗塞などの心臓病にかかる危険性が高くなります。
2010-04-14 09:05
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閉塞性動脈硬化症の原因と症状
・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。