SSブログ

下肢閉塞性動脈硬化症の看護 その2 [看護方法]

■ 下肢閉塞性動脈硬化症


手術後のケアについて。これは、どちらかというと、看護師さん向けの情報です。でも、家族の方の参考になるかもしれないので、UPしておきます。

閉塞性動脈硬化症の術後看護は、心を配るポイントがいくつもあります


 冷感
 チアノーゼ
 動脈の触知


こうしたところに注意を向けて、病気の方を看護します。

触知する動脈は、どの血管をつなぐかによっても変わってきます。足背ばかりではなく、膝・後脛骨など、状況によって異なるので、一概にどれがベストとは言えません。ドップラー(超音波ドプラ検査:血液の逆流を調べるのに有用)が必要となることもあります。

たいていの場合は、足は吊っておきます。ドレーンが入っているときはその管理も必要です。少しづつずらすなど、痛みのコントロールが要となります。熱感や自覚症状(痺れなど)も確認してください。

バイパス手術の後で、血流やABIが短時間に改善することは少ないようです。回復まで時間がかかるので、そうしたことからも、ケアが大切になります。術後は褥瘡の発生に注意しましょう。痛みがひどかったり、ドレーンの留置は可動性を低下させます。この病気は、もともとの血流が悪い方がかかりやすいので、褥瘡しやすいという傾向があります。

傷が褥瘡すると、いっそう治りにくくなります。万が一細菌感染などしてしまうと、最悪の状況を招くことになり兼ねません。


自宅での看護は、家族に、かなりの負担をかけます。
できるなら、感知までは患者を退院させないほうがいいでしょう。



nice!(0) 
共通テーマ:健康

nice! 0

病気情報
症状から調べる病気とその原因

最近の閉塞性動脈硬化症記事

  1. 閉塞性動脈硬化症ガイドライン
  2. 下肢閉塞性動脈硬化症の看護
  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。