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日常生活で注意したいこと [病気で心がけること]

閉塞性動脈硬化症は、血液の流れが悪くなる病気です。足の血管の動脈硬化が進んでいき、血管が細くなったり、つまったりして、充分な血流が保てなくなるのです。血液の流れが悪くなるので、歩くときに足のしびれや痛み、冷たさを感じます。病気がひどくなると、安静にしていてもこうした症状が現れることがあります。

もしも身近な人が閉塞性動脈硬化症になってしまったら、日常生活で注意することが、多くなります。



禁煙の厳守
たばこに含まれるニコチンは、毒性の強い物質です。しかも、血管を収縮させる作用を持ちます。また、血液中の中性脂肪を増加させるので、高血圧や動脈硬化の原因となります。
「ストレスの解消だ」と言って喫煙を続ける人がいますけど、閉塞性動脈硬化症の患者にとっては、「百害」の習慣です。1利もありません。


足の保温・保護・清潔
身体が冷えれば、足の血管はさらに収縮して、血液の循環は悪くなります。靴下や足袋、電気毛布を使用して保温に努めましょう。お風呂に入ることも、血行の改善に役立ちます。電気あんかや湯たんぽは低温やけどを起こすことがあります。足に直接あたらないよう、タオルでくるむなど、間接的に当たるようにします。

傷や皮膚病をつくるのも、よくありません。正常な血流を邪魔して、潰瘍になることがあります。同じ意味で、爪を切るときも、深爪をしないようにします。

寒いときはもちろん、暑い季節でも素足はやめます。靴下を履いて、足の保護を心掛けてください。靴も、緩めのものを選びます。足先のきつくないものを履いてください。足はいつでも清潔に。水虫などの皮膚病にかからないようにします。


歩行
閉塞性動脈硬化症になった身体は、主な動脈がつまったり、細くなっています。歩くことによって、それ以外の血流を増やし血行を改善させます。歩くと足に痺れを感じますが、症状が現れる一歩前で休みます。歩く・休むを繰り返しながら、散歩をしてください。痛みを押しての歩行は、逆効果です。


水分の摂取
水分が足りないと血液が濃くなります。血液が濃くなると、流れが悪くなって血管をつまりやすくします。高齢になるほど、脱水状態になりやすいので、夏場や運動の後は水分を多めにとることが大切です。

1日の水分補給の目安は?

 800ml~1000ml以上




動脈触知について
血栓が末梢の動脈につまったり、血管が再閉塞を起こすと、血の流れが悪くなります。どんなに心臓ががんばっても血液が末端まで行き届くかなくなっていきます。こうなると、足の冷感やしびれが起こり、皮膚の色も悪くなることがあります。血流を確かめる意味で、1日に1回は、脈の触れを確認し、足の状態を観察しましょう。脈の触れない方は、皮膚の色や皮膚温、傷の有無などを観察します。

足の触知(脈を取る)のは次の場所です。


足背動脈(足先の甲)
 手の指三本を、足背動脈にあてて調べます。
 左右差を知るために、両側同時に触れます。

後脛骨動脈(足首の、ややアキレス腱側)
 左足の場合、患者の左側に立ち右手で調べます。
 場合によって両側同時に触れて左右差を調べます。


そのほか、膝窩動脈(膝上の後ろ側)でも脈が測れます。膝のウラの柔らかい部分を動脈が走っています。自分でもできないことはないですが、誰かに測ってもらわないと難しい場所です。


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病気情報
症状から調べる病気とその原因

最近の閉塞性動脈硬化症記事

  1. 閉塞性動脈硬化症ガイドライン
  2. 下肢閉塞性動脈硬化症の看護
  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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