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閉塞性動脈硬化症の治療 その2 [治療法]

■ 閉塞性動脈硬化症の治療 その2


閉塞性動脈硬化症には、複数の治療法があります。
ここでは、それぞれの治療法について、お話していきますね。


1 禁煙

 喫煙と、動脈硬化症との間には、はっきりとした因果関係が存在します。喫煙は、血管を収縮しますが、まさにそれが、動脈硬化症を進行させる明白な一因となっています。つまり、禁煙は予防と治療の大原則になるのです。禁煙したからといって、必ず、足の症状が改善する保障はありません。明かな根拠はないのです。ただ、禁煙で、病気の進行を進行を遅らせることができます。進行をとめられれば、下肢切断を回避できる可能性が高まってきます。


2 薬物療法

 薬物療法は、2つの効果をもたらします。一つは、足へ向かう血流を増やして、症状を改善できる。2つ目は、心臓や脳の血流もよくすることです。よく使われる薬としては、「抗血小板薬」や「血管拡張薬」があげられます。

 主なものは次のとおり。
 
 アスピリン
 シロスタゾール
 チクロピジン
 ベラプロスト
 サルボグラレート
 リマプロスト
 エイコサペンタエン酸
 
 ・・・・などです。


抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレルなど)を投与すると、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心臓病や、脳梗塞の発症は減るとされています。他の血管疾患をチェックしたうえで、心臓・脳血管疾患の予防をすることで、副次的に、閉塞性動脈硬化症も改善に向かう傾向があるようです

間歇性跛行に有効とされているのは、シロスタゾールだけといわれてました。ところが最近になって、スタチンも歩行距離の延長に効果があるというデータが出てきています。


・間歇性跛行(かんけつせいはこう)【間欠性跛行、間欠跛行、間歇跛行とも】
 間歇性跛行とは、歩行などで下肢に負荷をかけたときに起こる、次の一連の症状をいいます。

  少しづつ下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じる。
   ↓
  一時休息
   ↓
  症状が軽減
   ↓
  再び運動が可能



今回は、禁煙と薬物による治療法でした。
次回は、そのほかの治療法をお話ます。

ではまた。

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  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
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閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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