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閉塞性動脈硬化症の治療 [治療法]

■ 閉塞性動脈硬化症の治療


閉塞性動脈硬化症は、主に足(下肢)の病気でした。動脈に動脈硬化が起こって、狭くなる、または詰まることで、足を流れる血液が不足します。それによって、痛みを伴う歩行障害が起きるという血管病です。重症になると、足を切断しなければならない場合もあります。


閉塞性動脈硬化症は、足への血流不足という病気です。この病気にかかると、運動や行動が制限されてしまいます。つまり、患者の生活の質が低下していくのです。閉塞性動脈硬化症の重症度は、分類されていて、治療法も重症度に応じて異なります。

 Ⅰ度
  動脈硬化危険因子の管理(禁煙も含む)および薬物療法

 Ⅱ度
  薬物療法に加えて運動療法を行って、
  血流をよくする血行再建術が必要かどうか検討する

  ⅢまたはⅣ度
  積極的に血行再建術を行うよう検討する。
  できないときは、新しい血管をつくりだす血管新生療法も考える


次回は、それぞれの治療法をお話しますね。

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足の切断は、どこから? [治療法]

「閉塞性動脈硬化症」をWikiで調べると次のように説明されています

--------
主に下肢の、主に大血管が慢性に閉塞することによって、軽い場合には冷感、重症の場合には下肢の壊死にまで至ることがある病気である。
--------

掻い摘んで言えば、「足に血液が届かなくなって、細胞が壊死していく病気」ということになります。症状は、4つの段階に分けられています

Fontaine 1度(もっとも軽症)
 下肢の冷感や色調の変化

Fontaine 2度 間歇性跛行(かんけつせいはこう)
 数十から数百m歩くと痛みのため歩行継続不可能になる症状。
 なお、腰部脊柱管狭窄症でもみられるため鑑別が必要。

Fontaine 3度
 安静時疼痛

Fontaine 4度(もっとも重症)
 下肢の壊死、皮膚潰瘍。
 糖尿病などによる末梢神経障害がない限り、患者は激痛を訴える。
 その他の症状として、陰萎がある。


初期のうちは、足が冷たくなって色が変わってきます。そのうち歩くだけで痛くなって、やがてじっとしていても疼きを感じるようになります。

そのまま病状が進行すると、細胞がどんどん死んでいき、足を切断しなくてはいけない事態に陥ります。なるべく早い段階で病気を発見しないと、非常にマズイ事態に向かいます。


治療も、症状に合わせて4つの段階があります。初期ならば運動療法。次いで薬物療法です。薬物療法は、全ての治療と併用することがあります。その先には血管内治療。これは、動脈硬化によって狭くなった血管を拡げて、血液の流れを改善させる治療です。さらには、バイパス手術があります。


あまり聞きたくない情報かもしれませんが、バイパス手術が成功しなかった場合。病状の進行が止まらないとなると、「切断」の手術が現実味を帯びてきます。


問題は、切断する範囲です。
例えば、足の先が黒ずんでしてるとすると、素人目ではそこだけ切ればよさそうに思えます、100歩譲っても、「足先の半分までいきのかも」という見方です。

ところが実際の壊死はもっと進んでいるので、切断の範囲は、さらに上になります。

 「足首でしょうか?」
 「膝から下が、無くなります・・・」


100%そうなるとは言い切れませんが、可能性は濃厚です。

その理由は、詰まっている血管よりも足先側で切断しても、キズが治らないからです。下手な部分で切ってしまうと、悪化したり、感染するリスクがあります。

もちろん、診断や治療技術は、医者によって開きがあります。
治療を受けている病院に納得いかないようならば、セカンドオピニオンも検討べきかもしれません。


タグ:足 切断
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血管を改善するのが治療 [治療法]

■ 治療方法


閉塞性動脈硬化症になってしまった場合。それを治療するには、どんな方法があるのでしょうか?
基本は運動と薬物、それと血管内治療というものがあります。


・閉塞性動脈硬化症の運動療法

運動といっても、「歩く」ことが主になります。閉塞性動脈硬化症になって、太い血管が狭くなったり詰まると、血液の流れが悪くなり、歩行時に筋肉が痛くなるので歩くことに支障を来します。
しかし、無理のない距離を「歩く」ことにより周囲の細い血管が発達。血液の流れが改善していきます。そしてやがては、長い距離を歩くことができるようになります。

運動療法は2つあります。

医療機関で行う監視下運動療法と、医師の指導のもとに自宅で行う在宅運動療法です。監視下運動療法を行った場合、指導者(監督?)がいるので効率が良い療法です。1ヵ月で歩行距離は約2倍、3ヵ月では約3倍に増加することがあります。ある程度の回復後は、在宅運動療法に切り替わり、治療効果を維持します。

・1回30分程度、1日2回で毎日行うのが理想的
・最低でも1日30分、週3回は行うように心掛ける
・寒い日の屋外はダメ。屋内に切り替えること

歩行運動を毎日続けていくと、側副血行路が発達して、血液の流れが改善されます。なるべく毎日続けるようにしましょう。痛みがひざに現れた場合は整形外科に相談を。


・薬物療法

閉塞性動脈硬化症の薬は、血液をサラサラにしたり血管を拡げたりすることで血液の流れを改善する作用があります。最も多く使用されているお薬は抗血小板薬。でも、症状に合わせてお薬を使い分けたり、2種類以上を併用したりします。内服薬や注射薬があります。

閉塞性動脈硬化症の薬物療法は、下肢の症状改善だけではありません。脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気の発症を予防することも目的のひとつになってます。


・血管内治療

動脈硬化によって狭くなった血管を拡げて、血液の流れを改善させる治療のこと。薬物療法とは異なって、血管の中で直接行われる治療です。 バルーン法・ステント挿入・アテレクトミーの3つがあります。


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閉塞性動脈硬化症の悪化段階 [治療法]

■ 閉塞性動脈硬化症の悪化段階


閉塞性動脈硬化症は、手や足の血管の動脈硬化によって引き起こされる恐い病気です。血液の流れが悪くなって、手先や足先へ栄養や酸素を足りなくなり、手足にさまざまな障害が現れてしまいます。最終的には壊死にいたることも。

そんな閉塞性動脈硬化症ですが、ある日突然おこるものではありません。
少しずつ段階的に症状が進んでいき、ついに発症ということになるのです。


発症の手始めは「動脈硬化」。

ご存知でしょうが、動脈硬化というのは、血管にコレステロールなどがたまることで、血管内部が狭くなる「狭窄(きょうさく)」や、血管が詰まる「閉塞(へいそく)」が起こる状態です。動脈硬化の原因もさまざまですが、もっともなりやすいのが生活習慣病。糖尿病や高血圧や高脂血症ですね。

次におこるのが「臓器障害」。

動脈硬化は血液の流れを邪魔する症状なので、血管の先にある臓器もただではすみません。冠動脈に動脈硬化が起これば、心臓への栄養や酸素が滞るので、狭心症や心筋梗塞を起しやすくなります。頸動脈や脳動脈に動脈硬化が起これば、脳に栄養や酸素を送るのが困難になるので、「脳梗塞」になります。

そして足の動脈硬化に。

臓器ではなく、足の先に栄養や酸素を送る血管もあります。そこに動脈硬化が発生しておこる障害こそが「閉塞性動脈硬化症」という病気なのです。


・ 閉塞性動脈硬化症の運動療法

よく、太い血管は高速道路に例えられます。道路が壊れたり車が事故をおこせば、その道路は渋滞を招いて物流が滞り、社会生活に不便が生じます。

血管が狭くなる狭窄や、詰まってしまう閉塞は、交通渋滞のようなもの。血液の流れが悪くなり、カラダに支障をきたします。道路と違うところは、カンタンには治らないところ。業者に「3日以内に治して」と発注することは不可能です。

初期の段階で正しい治療を行わないと、歩けないどころか切断の憂き目にあう可能性すらあるのです。まだ軽い状態であっても、歩くと筋肉が痛くなるので歩行に支障を来します。 

そんな閉塞性動脈硬化症の運動療法といえば、ずばり「歩行」です。
歩きにくいのたしかなのですが、カラダを動かす基本は歩行です。

人間の体は使うことで発達するように作られてます。つまり「無理のない距離を歩く」ことで、周囲の細い血管が発達し、血液の流れが改善していくのです。そしてやがては長い距離さえ歩くことができるまで回復していきます。

運動療法には、医療機関で行うものと、自宅で行うものとがあります。どちらかというと、指導員のいる医療機関で行うほうが、回復が早いようです。やはり個人では自分に甘えてしまうのでしょうか。


閉塞性動脈硬化症の運動療法は、主に「歩く」こと。自宅でがんばるなら次のことを守って、正しく歩いて回復させましょう。

● 運動のポイント

 ・1日2回、1回30分程度。
 ・毎日行うのが理想的。
 ・最低でも1日30分、週3回は行うこと。
 ・寒い日は屋外でなく屋内で行う






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閉塞性動脈硬化症の治療 その2 [治療法]

■ 閉塞性動脈硬化症の治療 その2


閉塞性動脈硬化症には、複数の治療法があります。
ここでは、それぞれの治療法について、お話していきますね。


1 禁煙

 喫煙と、動脈硬化症との間には、はっきりとした因果関係が存在します。喫煙は、血管を収縮しますが、まさにそれが、動脈硬化症を進行させる明白な一因となっています。つまり、禁煙は予防と治療の大原則になるのです。禁煙したからといって、必ず、足の症状が改善する保障はありません。明かな根拠はないのです。ただ、禁煙で、病気の進行を進行を遅らせることができます。進行をとめられれば、下肢切断を回避できる可能性が高まってきます。


2 薬物療法

 薬物療法は、2つの効果をもたらします。一つは、足へ向かう血流を増やして、症状を改善できる。2つ目は、心臓や脳の血流もよくすることです。よく使われる薬としては、「抗血小板薬」や「血管拡張薬」があげられます。

 主なものは次のとおり。
 
 アスピリン
 シロスタゾール
 チクロピジン
 ベラプロスト
 サルボグラレート
 リマプロスト
 エイコサペンタエン酸
 
 ・・・・などです。


抗血小板薬(アスピリン・クロピドグレルなど)を投与すると、心筋梗塞や狭心症などの虚血性心臓病や、脳梗塞の発症は減るとされています。他の血管疾患をチェックしたうえで、心臓・脳血管疾患の予防をすることで、副次的に、閉塞性動脈硬化症も改善に向かう傾向があるようです

間歇性跛行に有効とされているのは、シロスタゾールだけといわれてました。ところが最近になって、スタチンも歩行距離の延長に効果があるというデータが出てきています。


・間歇性跛行(かんけつせいはこう)【間欠性跛行、間欠跛行、間歇跛行とも】
 間歇性跛行とは、歩行などで下肢に負荷をかけたときに起こる、次の一連の症状をいいます。

  少しづつ下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じる。
   ↓
  一時休息
   ↓
  症状が軽減
   ↓
  再び運動が可能



今回は、禁煙と薬物による治療法でした。
次回は、そのほかの治療法をお話ます。

ではまた。

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病気情報
症状から調べる病気とその原因

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  1. 閉塞性動脈硬化症ガイドライン
  2. 下肢閉塞性動脈硬化症の看護
  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
  4. 症状の進行段階
  5. 足の切断は、どこから?

閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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