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血管を改善するのが治療 [治療法]

■ 治療方法


閉塞性動脈硬化症になってしまった場合。それを治療するには、どんな方法があるのでしょうか?
基本は運動と薬物、それと血管内治療というものがあります。


・閉塞性動脈硬化症の運動療法

運動といっても、「歩く」ことが主になります。閉塞性動脈硬化症になって、太い血管が狭くなったり詰まると、血液の流れが悪くなり、歩行時に筋肉が痛くなるので歩くことに支障を来します。
しかし、無理のない距離を「歩く」ことにより周囲の細い血管が発達。血液の流れが改善していきます。そしてやがては、長い距離を歩くことができるようになります。

運動療法は2つあります。

医療機関で行う監視下運動療法と、医師の指導のもとに自宅で行う在宅運動療法です。監視下運動療法を行った場合、指導者(監督?)がいるので効率が良い療法です。1ヵ月で歩行距離は約2倍、3ヵ月では約3倍に増加することがあります。ある程度の回復後は、在宅運動療法に切り替わり、治療効果を維持します。

・1回30分程度、1日2回で毎日行うのが理想的
・最低でも1日30分、週3回は行うように心掛ける
・寒い日の屋外はダメ。屋内に切り替えること

歩行運動を毎日続けていくと、側副血行路が発達して、血液の流れが改善されます。なるべく毎日続けるようにしましょう。痛みがひざに現れた場合は整形外科に相談を。


・薬物療法

閉塞性動脈硬化症の薬は、血液をサラサラにしたり血管を拡げたりすることで血液の流れを改善する作用があります。最も多く使用されているお薬は抗血小板薬。でも、症状に合わせてお薬を使い分けたり、2種類以上を併用したりします。内服薬や注射薬があります。

閉塞性動脈硬化症の薬物療法は、下肢の症状改善だけではありません。脳梗塞や心筋梗塞といった命にかかわる病気の発症を予防することも目的のひとつになってます。


・血管内治療

動脈硬化によって狭くなった血管を拡げて、血液の流れを改善させる治療のこと。薬物療法とは異なって、血管の中で直接行われる治療です。 バルーン法・ステント挿入・アテレクトミーの3つがあります。


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症状から調べる病気とその原因

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  3. 閉塞性動脈硬化症の治療
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閉塞性動脈硬化症の原因と症状

・原因
病名が示すとおり動脈が硬化する症状。血管が詰まるなどで足の血液が循環しなくなり、最悪の場合は足の切断にいたる。原因とされるのは、糖尿病、高脂血症、高血圧、高齢、タバコ等。糖尿病などの合併症として現れたりする。冷え性の人はよりなりやすい。
・症状
しばらく歩くと足が痛くなって、それ以上歩けなくなる。 足が冷たい。足がつる。足がしびれる。 足の色が悪い。 足の傷がなかなか治らない。 ちょっとした打撲でも傷が大きくなったり、治りが悪い。 足の皮膚が黒ずんで欠損、腐ってくる(壊疽の)場合も。ちなみに「治りにくい創傷」を「難治性潰瘍」というが、閉塞性動脈硬化症が原因のものが「動脈性(虚血性)潰瘍」。
・同様の病気
急性下肢動脈血栓症
・年齢とともに発生する病気や習慣で病気について。
加齢や生活習慣病といえば、高血圧やメタボリック シンドロームが思い浮かびます。高血圧はコレステロールなどで血管が詰まる症状で、食事療法や運動などで改善・治療します。高血圧は、脳卒中や心筋梗塞など、ありとあらゆる病気になる可能性を孕んでいます。メタボリックも成人病の予備軍といわれ、そのまま放置すれば、糖尿病などを招きます。治療の段階に進む前に、しっかりと予防したいものです。
大動脈瘤や腰痛、または、自律神経失調症にも注意をしてください。

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